
昨夜、5年生になる息子が剣道の練習でヘトヘトになり、我々の寝室で力尽きて眠ってしまった。
キャンプでは同じテントの中で一緒に寝るのだが、こうして自宅で一緒に寝るのは久々だ。
息子は文京区に引っ越して来て2年が経過し、この2年間ですごく成長したような気がする。
どんどん生意気になっていく息子も、こうして寝顔を見るとまだまだ子供である。
久々に息子と一緒に寝ていたら、まだ息子が保育園児だったころのエピソードを思い出した。
そう、それは身の凍るような出来事であった・・・・
その日は非常に暑い日だったのですが、夜になると冷たい風が部屋に注ぎ込まれ、妙な感じがしていた・・・・
私は非常に体が疲れていたので、息子よりも先に寝床についた。
特に怖い夢を見ていた訳ではないが、不思議な物音を感じて目が覚めてしまったのだ。時間は何時かよくわからないが、結構眠っていた気がする。隣には妻が眠っていた。
頭はまだボーッとしていたが、妻の奥の方から妙な息遣いが聞こえる・・・
奥の方:「コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
俺:「(おばけ???オオカミ男???悪魔の声???それともウォーズマン???ダーズベーダー???)」
いびきにしては不自然であり、人間の息遣いとは何かが違う・・・
しばらく耳を澄ませていると、今度は何かを切り刻む音が聞こえてきた・・・
奥の方:「チョキ・・・チョキ・・・チョキ・・・」
そしてまた・・・
奥の方:「コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
隣には妻・・・その隣には娘・・・その隣には息子が眠っているはず・・・しかし、この息遣いはいつもの生活では聞いたことがなく、妻でも娘でも息子でもないと確信していた。
では誰が!?
奥の方:「チョキ・・・チョキ・・・チョキ・・・」
奥の方:「コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
真っ暗な部屋に響く異音・・・
娘と息子は妻の隣にちゃんと寝ているのか?
まさか奥にいるオオカミ男に食べられてしまったのか?
それとも奥にいるウォーズマンにベアクローでこめかみをくり貫かれてしまったのか?
それとも奥にいるダーズベーダーにライトセーバーで切り刻まれてしまったのか?
私は心配になり、恐る恐る妻の奥を覗き込んだ・・・
恐怖心MAX・・・
妻を盾にしながら徐々に首を伸ばし確認・・・
真っ暗でよく見えない・・・
目を何度も擦り、奥の状況を確認・・・
妻が眠っている横には、娘が仰向けになって万歳しながら眠っているように見える・・・
娘の隣の息子は奥の方向を見ながら横向きで寝ているような姿が見える・・・
子供たち二人の影を確認できたので少し安心したその時であった!!!!!
ようやく暗さに慣れてきた目の中へ映し出されたのは、信じられない光景であった!!!!!
娘の横で眠っている息子の首から上が無い!!!!!
私の心臓が止まりかけたその時だ!!!!!
首無し息子がムクッと起き上がった!!!!!
エクソシスト的な恐怖!!!!!
息子:「コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
俺:「・・・・・・!!!!!(あまりの恐怖な光景に声が出ない!!!!!)」
息子:「コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
俺:「(息子ーーーーーーーーー!!!!!)」
私は息子の名前を心の中で叫びながら電気のタラリンを手で探しまくった!!!!!
なかなかタラリンが手に当たらない!!!!!
息子:「コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
恐怖心超MAX!!!!!
慌てていた私の手にようやく電気のタラリンがHIT!!!!!
息子は起き上がってから全く動かずにずっと「コ~フォ~~」している!!!!!
急いでタラリンを引っ張った!!!!!
電気の光がクリリンの太陽拳バリの効果を生み出し、目を開けることができない!!!!!
息子:「(電気がついても引き続き)コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
少しずつ私の細い目を開いていった・・・
私の細い目のせいで通常の人の目と違い16:9のワイドビジョンで映し出される為、映画館で観るホラー映画のような迫力!!!!!
怖くて直視できない!!!!!
息子:「コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
勇気を出して目を見開いて息子を直視してみた!!!!!
な、なんと!!!!!
なんと息子は、私の愛用しているシリコン製の黒いスイミング帽を顔面に装着していた!!!!
それも鼻の部分にはハサミでくり抜いた空気穴が!!!!
シリコン製の帽子で目を覆われているため、私が見ていることにも明かりをつけたことにも気が付かず、ムクッと起き上がった状態をキープしている!!!!
当然まだ・・・・
息子:「コ~フォ~~・・・コ~フォ~~・・・」
している!!!!!
私はキン肉マンのマスクを剥がす時のような手つきで、息子の黒マスクを剥がした!!!!!
息子汗だく!!!!!
俺:「息子!!どうしたんだ!!」
息子:「・・・・」
俺:「おい!何があったんだ!!」
息子:「・・・・」
俺:「何をしようとしてたんだ!!」
息子:「・・・・スパ○△X□・・・(超小声で)」
俺:「え!?何!?」
息子:「スパイダイマン!!!!!(若干キレ気味で!!)」
そう、当時息子の心のヒーローはスパイダーマンなのだ。当時の映画3作をコンプリートしており、当時の戦いごっこではいつもスパイダーマン(息子風に言うとスパイダイマン)をチョイスしていた。
私の愛用していたスイミング帽はシリコン製で、かなりのフィット感である。息子はいつも干してあるそのスイミング帽を眺めていたが、その時に妄想が膨らんだのであろう。その夜、私と妻が眠りについた後、ついに決行したようだ。それもこっそりハサミまで持ち出して・・・
息子が夜なべをして、スパイダイマン作成である。
その想像力・行動力には完敗である。
その後、私との共同製作によりそのスイミング帽をさらに加工し、完璧とは言えないが、3作目に出てくる黒いスパイダイマンを完成させた。
そして、使えなくなってしまった新しいスイミング帽を買おうとスポーツショップを訪れたが、いろいろな商品を悩んでいた私に息子が勧めてきたスイミング帽は・・・・・
赤色でした。。。。
間違いなく赤いノーマルスパイダイマンも作成しようとしている!!!!
危険を感じた私は、また黒のスイミング帽を購入したのでした。
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